本ブログでは、
人間本来のパフォーマンスを引き出すチート的メソッドである
”システマ”(ロシア武術として知られる)について、解説しています。
今回は・・・
日本のおよそ1/4(約3000万人)が悩み苦しめられている*
”腰痛” を駆逐する方法を紹介します。
*厚生労働省2015年国民生活基礎調査
割合的に考えて、身内で腰痛の悩みをもつ人は、必ずいる大問題。
腰痛を患う方に、ぜひ本内容を教えてあげてください(ついでにシステマも)。
システマに精通し、その健康の本質的改善が期待される原理原則に感銘を受ける。
システマを標準搭載した、ハイパフォーマンスな人間を増やすべく活動中!
1.腰痛の原因
姿勢が悪い
人の身体は、「頭~首~背骨~腰~脚」と、
綺麗に積み上がって支えられています。
姿勢が悪いと、筋肉などによる微調整がなければ、積み上がらなくなります。
そして、筋肉が部分的に強く緊張し、一方で、弛緩する筋肉が出てきます。
姿勢が悪くなる要因は、
初めは生活習慣であることが多いです。
しかし、悪い姿勢が習慣化してしまうと、
前述のように、筋肉バランスが崩れてしまい、
自然発生的に、正しい姿勢をとらない(とれない)ようになります。
こうなると、負の連鎖です。
腰痛への黄金ルート
①姿勢が悪い
②筋力が低下する、または緊張し続ける、筋組織が発生する
③正しい姿勢が取れなくなる
④筋肉や腰椎への負担が大きくなる
⑤筋肉的な痛みと神経的な痛みが伴う
運動不足というのも原因に挙げられますが、
正しい姿勢を維持できれば、これらの負のスパイラルは発生しないと考えられます。
日常生活を行っていれば(四六時中寝たり座ったりしていなければ)、
正しい姿勢に必要な筋力は備わるはずです。
長時間の同じ姿勢
いくら正しい姿勢であっても、長時間同じ姿勢であると、身体に支障をきたします。
積み木は、ずっと立ち続けますが
(下の構造が、経時的に腐敗しなければ)
人間は積み木のようでなく、組織が腐敗しないように
全身に毛細血管が張りめぐらされ、代謝活動をしています。
”ずっと同じ姿勢=同じ場所に力が加わり続ける”
力が加わると、その付近の血液の流れが滞ります。
また、横たわらない限り、いずれかの筋肉は緊張します。
緊張も血行不良を招く他、
緊張状態から弛緩しづらくなる癖がつきます。
緊張し続ける筋肉をもつと、
「悪い姿勢」へ行きつくことになります。
ハードな動き
ハードな動きは、筋肉の緊張を誘導します。
運動後にストレッチが重要とされる理由は、
緊張状態から弛緩状態にする、
つまり筋肉の柔軟性を再生させる(運動前に戻す)ことです。
柔軟性が再生されるのであれば、ハードな動きは問題ないといえます。
しかし、急激な刺激や、許容外の負荷がかかる動きは禁物です。
身体にとって想定外の刺激が、筋肉に謎の緊張を覚えさせたり、
一部の身体の組織が、ポジション外の動きをしてしまい、
神経を圧迫するところに移動してしまいます。
疾患によるもの
腰において、筋肉的な痛み、神経的な痛みが、激しく治癒するのに長期間要するものには、疾患名がついています。
その要因は、上記に述べた事柄が主ではありますが。
腎結石や鬱などによっても生じうるということも、
知っておくと、誤診を避けられるかもしれません。
2.一般的な対処法
「1.原因」がわかれば、対処法はそれを避ければよいということです。
予防法と改善方法は次の通りです。
予防法
良い姿勢
筋肉の緊張、関節といった身体への負担を減らします。
腹筋と背筋をつける
良い姿勢をとるために、最低限の筋肉が必要です。
個人的に、良い姿勢でいることを意識するだけで筋肉はつくと思います。
まず、身体のBMI指数から改善したいならば、プラスでトレーニングを加えても良いでしょう。
安定性やバランスを良くする
ヒールなどを履くと姿勢が崩れやすくなりますし、安定させようとすると、不必要に筋肉が緊張するでしょう。
また、身体の片側で、重い荷物をもつなど、酷使するのは避けて、左右均等を意識しましょう。
力ではなく構造を使う
構造の前に(腰を落とさずに)、腕力だけで作業したりすると、
腰に大きな負荷がかかる可能性があります。
定期的なストレッチ
オフィスストレッチというものが推進されているように、
椅子に長時間座っている状態は、健康を害することが指摘されています。
1時間に10分程度の休憩、伸び(ストレッチ)をとり、筋肉の緊張を解消しましょう。
改善法
痛めた直後は冷やし、炎症が軽減してきたら、温めて血行を良くし、回復を促しましょう。
3.システマの有効性
システマでは、4大原則というものがあります。
それは
「呼吸・リラックス・良い姿勢・動き続ける」です。
![](https://youdoyou-motto.com/wp-content/uploads/2020/04/4principle-320x180.jpg)
基本的に、システマで良いとされる状態や行動は、
この4原則が成立しており、
最善策がわからなくなったら、
この4原則を守るように教えられます。
腰痛の原因を思い出してみてください。
その主なものは、
●悪い姿勢
●長時間の同じ姿勢
●ハードな動き
によってもたらされる
◆緊張し続ける筋肉(→疲労・破壊による筋肉的な痛み)
◆局所的な腰椎などへの負荷(組織の移動・変形による神経的な痛み)
でした。
システマで身につく習慣は、
以下のようにして、"腰痛"を回避できます。
呼吸は、副交感神経を活性化し、筋肉を弛緩させるように促します。
そして、身体を柔軟性のあるものにし、血行が良くなり、回復を促します。
リラックスへの理解が深まるため、
筋肉の緊張を感知でき、意図的に解消できるようになります。
良い姿勢を外側と内側から認識できるようになるため、
常に良い姿勢を自分でチェックできるようになります。
筋肉を緊張させた対応より先に、
構造による対応が選択されるようになります。
自然と動けるようになり(体が軽い)、局所的な緊張を避けられるようになります。
ご理解いただけたでしょうか?
共にシステマで人生を攻略しましょう!
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