全身の動きをキャラクターに反映させたいが、
Perception nueronやVive、Uni-motionなどのように
数十万もコストを投じられない・・・。
そんな方に、パソコンとWebカメラがあれば、
全身をトラッキングできるツールがありました。
過去記事にて、3DPoseTrackerが秀逸すぎると話しましたね^^
確かに3DPoseTrackerは、特に準備もいらず、
動画やリアルタイムの動きをデータ入力できて、非常に使いやすいものでした!
しかし、VRChatやゲームエンジン(アンリアルエンジンやUnityなど)にて、
全身トラッキングでキャラクターを動かすことはできませんでした。
(あくまで、作られた空間の中にキャラクターをアップロードして動かすだけでした)
そこで、見つけたのが"MocapForAll"です。
2021年6月より販売開始したものらしく、
価格は9,990円(税込)。1万円をきります。
購入前に、「必ず無料版で動作確認をしてください」
となっています。
VRChatやゲームエンジンで、PCとWebカメラだけで
キャラクターを動かせたら、非常に用途が広がりそうです!
VRChatでオリジナルな動きを即興で行えたなら、
「君はフルトラッキング装置を揃えてるのか?イケてるな!」
と、なるかもしれません。
そんな期待に胸を弾ませながら、まずは無料版で動作確認してみました↓
動画で、使い方の流れはおおよそ理解できるかと思います。
1.動作確認の準備
本ソフトの動作確認に当たって準備するものを説明します。
ミドルスペック以上のPC
公式HPによると、Surface Pro 7 で 17fps前後、GTX1080Ti なら 30~60fpsで動作するとのことです。
Webカメラ(2個以上)
本ソフトは、2個以上のカメラによって、画像処理によりトラッキングします。
私はスマホを2台もっていたので(いずれもPCカメラより性能高い)、それをパソコンのWebカメラにするアプリを導入して使いました。
巷には、スマホをWebカメラ代用するためのさまざまな無料アプリがありますが、
iVcamとDroidCamが使いやすくてオススメです。
2つとも無線Wifiでつなぐと、DroidCamの通信が途切れることがあったので、そちらはUSBケーブルで接続しました。
MocapForAll(無料版)のダウンロード
本ソフトの無料版が置いてあるBoothページより、ダウンロードします。
ReadMe(解説動画など付いてる)、またはFree Versionをクリックしてダウンロードします。
キャリブレーション画像の印刷
本ソフトのフォルダに、カメラをキャリブレーションする画像ファイルが2つ入っています。
単にカメラに移して校正する画像と、
全身を動かす足場(地面)を認識させて校正する画像です。
前者はA4紙(なんでも良さそう)に
後者はA3以上の大きな紙に、印刷します。
とりあえず準備は以上です。
これらは、本ツールとお持ちの環境でモーショントラッキングができるかどうかを調べるための準備です。
VRChatやアンリアルエンジンで動作するかどうかは、
ReadMeフォルダにある解説動画を参考に、さらに必要なファイルを揃えましょう。
2.ソフトで全身をトラッキングしてみる
上の動画の通りに行うだけです^^
まず、Webカメラ2台を設置し、パソコンと連携させます。
できれば、両カメラは上からの視野にする方が良いです。
そのほうが、地面において読み取らせる校正画像が読み取りやすくなります。
(動画では、低めに設置したがゆえに、光が反射して苦戦してます)
MocapForAll.exe(アプリケーションファイル)を起動し、
「カメラ追加」より2台のカメラを設置、連携させます。
地面にする予定のところに校正用画像を置いて、両カメラにうまく入ることを確認します。
※カメラはキャリブレーション後、位置を動かせないので、全身がよく映るポジションを決めましょう。
(動画では、頭1つ入ってませんが^^;)
各カメラに対して、キャリブレーションを開始します。
校正用画像2種類を使って、動画のようにキャリブレーションしていきます。
キャリブレーションできたときのエフェクトが、なんか良いですよ^^
黄色文字で「警告」が出た場合、少し怪しいので、
もう一度行い、できれば異常なしにしましょう。
「キャプチャー開始」をクリックして、全身トラッキングされるか確認します。
ややトラッキングがされにくい動きはあるモノの、
感触としてカメラ2台で3DPT並みのトラッキング力はあるかもしれません。
カメラを増やしせば、もっと精度が増しそうです。
というわけで、私の環境では問題なく、動作しました。
次は、UnityやVRChatでの動作確認をした上で、
利用用途を考えて購入を検討したいと思ってます。
これらへの対応はなかなか作業が多そうです^^;
また、全身トラッキングできても、
手元でアクション操作できたり、VR空間の見晴らしでなければ、少し寂しい気もします。
VRゴーグル、Ocullus Questは、併用できたほうがいいですね!
(モーションデータを取得するだけなら必要ありませんが)
それにしても無料版と有料版の違いは、
トラッキングの制限時間があるとかなのだろうか?
また、詳細わかってきたら、報告します^^