私、英語を勉強し始めて、20年近く経つのですが(義務教育から数えて)、
今更ながら、科学的に勉強方法が正しいものか確認すべく、
メンタリストDaiGoさんの著書「科学的に正しい英語勉強法」を読みました。
一応、私も理系出身なので、
科学的に正しいという裏付けがあると、
それ(科学的な方法)を信じ込めるタイプなので(プラシィボ効果)、
英語学習もはかどるかなと思い、参考にしました。
義務教育の勉強方法は、
DaiGoさんも良く指摘されている通り、
科学的な効率を考えて、導入されていません。
英語の授業では、単語、文法、対話文をひたすら、脳内に詰め込む作業となっています。
2020年からは、英語の話せない日本人を見かねて、教育改革がなされているみたいですが・・・
そこで、本記事では、
本書から自分の学習の参考になりそうな点をまとめたいと思います。
科学的に理にかなっているか確認していただければ幸いです。
1.英語のコミュニケーションマインド
まず、勉強以前に日本人がもちうるコミュニケーションのマインドをリセットしなければなりません。
話せない理由は、
「インプットが足りていないからでなく、アウトプットが足りていないことだ!」とのこと。
よって、アウトプットを増やすために、次のようなことを改善すべきです。
①初対面の人とでも、コミュニケーションをとる習慣をもつこと
②間違いを恐れず、自信をもって話すこと
(伝わらなかったらジェスチャーや日本語を使ってもOKというマインド)
とはいえ、皆が皆、積極性がある人間ではありませんよね。
その場合は、向こう(外国人)が話しかけずにはいられないようなネタを仕込むべし。
珍しい小物、DaiGoさんは抹茶味のキットカットを推していました。
2.人を惹きつける要素をもつ
マインドが準備できたら、キットカットのように、自分自身が人を惹きつける要素をもちましょう。
海外では、気を遣って消極的だったり、遠慮することは
「心を閉ざした人」、「壁のある人」と思われがち、だということを認識しなければなりません。
↑めっちゃ重要
スプーン曲げ、テーブルマジック、楽器など何か一芸をもっているとコミュニケーションの機会作りになります。
これは英語学習に関係なく、人生をより豊かにするための工夫として身につけておくべきです。
現に、DaiGoさんはフォーク曲げで、メディアの注目を集めましたしね。
3.英語学習における心得
英語学習において、次のことを理解し、取り組むべしです。
・学習に年齢は関係ない
・中高6年の教育で触れる英語は、文庫本の半分にすぎない
・英語の授業は英語で行うのが世界標準
・忘れる前に復習してはいけない(脳への負荷を大きくして記憶を促す)
→そのときに数十回も繰り返し書くことは非効率
・悔しい思い、恥をかくことは、記憶として定着しやすい
・英文法のマスターに時間を費やさず、アウトプットを重視
・毎日コツコツでなく、短期集中学習
英語を日本語にして理解するのでなく、英語を英語のまま理解できるようにならなければ、英会話はできないとは、よく言われますよね。
英語の授業を日本語で、というのはそれを妨げてしまうようです。
また、ギリギリ忘れそうになるまで復習しないのは、
斬新に思える人もいるのではないでしょうか?
それは、思い出すのに苦労するほど、記憶として定着するというのに一貫しています。
4.効率的な学習法
想起がメイン
問題を解くことなどを指します。
インプットは短い時間にして、アウトプットに時間を割く(想起の機会を増やす)のが重要です。
おすすめ学習法「ディクトグロス」と言われるもので、
映画のシーンを2回視聴し、単語をメモ。
その後、その単語を手がかりに、セリフ全文を復元します。
高い負荷がかかり、学んだ英語表現が長期記憶に残りやすくなります。
問題集を自分で作る
読書の際は、マインドマップでノートをとること。
※Ithoughtアプリがおすすめらしい。
読書ノートを取る際は、見出しを疑問文とし、
項目を収納すれば、すぐ問題にできる。
「空港に着いたときに使えるフレーズ」など、単元の内容をまるごと想起する勉強法がよい。
海外に行くと、環境が想起型の学習を強制させてくれるからだと、述べられています。
睡眠学習は復習に効果がある
睡眠中は、新しいインプットはできないが、想起(思い起こすこと)を促すことが可能です。
英語の授業やオンラインの英会話レッスンを録音し、寝るときに小さく流しておくといのも想起を促すテクニックです。
インターリービング睡眠
勉強の合間に睡眠を挟むというものです。
ポイントは、学習を中途半端にやめることです。
人はやり終えた情報を忘れる傾向があるためとのこと。
交互練習&分散学習で脳に高負荷をかける
問題集をバラバラにシャッフルして、取り組むことです。
これによって、法則性を発見する力や分類能力が高まります。
会話の中で、英語を瞬時に使えるようにならない理由は、
ランダムに投げられたボール(発言)について分類し、
もっている知識を引き出して発する、という訓練を積んでいないからです。
さらに進むと、分散学習で忘れるプロセスを作ります。
これは、英語という科目をも、バラバラにシャッフルするということです。
他に資格の勉強をしている場合、試してみても良いかもしれません。
次はどんな問題が?というドキドキ感によって、
脳を活性化させながら、勉強することができます。
精緻化
英文の和訳は、自分の言葉で行うのが真の要約です。
テキストの文章を抜粋してメモするなどは、絶対にやってはいけないとのこと^^;
学んだことを自分の言葉でメモすることで、自分の知っていることと関連付けます。
海外ドラマを素材として、要約するなども良いらしい…。
電子辞書より紙の辞書の方が良い理由は、
調べたことの前後の言葉を聴いたことがあり、関連付けになっているから記憶に残りやすい。
インプットは準備作業が重要
英語長文を読む際に、プレリーディングと言って、次のことを把握するようにしましょう。
①何を知りたいのか?
②何に関する英文か?
③注目すべきキーワードは?
索引やワードリストを見て、知らないことを調べておけば、詰まらずスラスラ読めます。
(書物であれば、しおりにこれらをメモしておくと、自問しながら進められます)
読み物はレクサイル指数を確認
レクサイル指数とは、英語の読解力を客観的に測定するための指標です。
自分と同等もしくは少し難しいものが多読するのに向いています。
98%の単語を知っているものが効果があるらしい…(教科書以外になさそう^^;
具体的にはこちら参照
自信のTOEICのリーディングスコアと、
amazonの本情報(難易度別リーディングガイド)を参考に教材を探します。
5.おまけ(学習の習慣化)
本書には、学習に取り組む工夫として、「20秒ルール」も紹介されていました。
これはハーバード大学のシェーン・エイカーの研究で有名なものです。
思い立ってから、20秒以内に、学習に取り組める机回り、パソコン回りを整えることが重要です。
20秒以上かかると、人はそれに取り組まなくなる傾向にあるからです。
そういえば、本ブログでも過去に触れたことがありました↓
以上、簡単ではありますが、
人間の特性を活かした科学的な勉強方法の紹介でした。
ご参考まで!